原爆投下後の長崎を撮影した写真
戦争をテーマにしたドラマやドキュメンタリーが放送されると、「ああ、また8月になったんだな」と実感します。
なかでも、8月7日に放送されたNHKスペシャルが印象的でした。
ジョー・オダネルは、アメリカの従軍カメラマンとして原爆投下後の長崎に入り、直後の惨状を撮影しています。軍規では個人のカメラでの撮影は禁止されていましたが、密かに30枚のモノクロ写真を撮影し持ち帰ったことから話が始まります。
現実の悲惨さから30枚の写真は封印されますが、40年近い葛藤の後、反原爆の活動をジョー・オダネルという人は展開していきます。
その心の揺らぎが番組のテーマですが、結局その要因になったのは自身が撮影した写真でした。もし彼がカメラマンではない別の形で長崎に入り、写真という形あるもので「長崎」を持ち帰らなかったなら何も起こらなかったかもしれません。
30枚の写真は、活動を引き継いだ息子によって公開されています。
via: NHKスペシャル | 解かれた封印 ~米軍カメラマンが見たNAGASAKI~