ある昼下がり

by yasu, Jul 4, 2005 5:35 PM

  Post

20050704_afternoon_01.jpg
20050704_afternoon_02.jpg
20050704_afternoon_03.jpg
20050704_afternoon_04.jpg
20050704_afternoon_05.jpg
20050704_afternoon_06.jpg
20050704_afternoon_07.jpg

ある日の昼下がり、単車で町に出かけた。
いつもの道が工事中で珍しく渋滞。厚着をしていたので走っていないと汗が吹き出る。
別のルートをとることにした。
久しぶりに通った道の脇にタンクが放置されていた。

「昔はおいらもズドンズドンぶっ放したもんだった」。
タンクが呟いた気がした。
「今じゃ、お前さんの単車ほどの煙も出ねぇさ」。

その日の夕方、ひどい夕立になった。豪快な雨と雷の中、ずぶ濡れで帰って来た。
夕立は夜になってやっと治まったが、近くの村では鉄砲水のような勢いで小さな川が氾濫し、家々が浸水した。

「大砲も危ねぇが、あぶら燃やすのも危ねぇ。おいら、どっちも止めて、いまは結構幸せなんだぜ、これでも」。
タンクは、そんなことも言っていた。

コメントを投稿


※画像の中に見える文字を入力してください。

※<strong> <a href="http://"> などのHTMLタグが使えます。