数日前、高校時代の先輩から突然のTELがあり開口一番、
「頼みがあるんだけど、はじめ君。聞いてくれる?聞いてくれる?」
「はあ。」
「金曜日に結婚するんだ。」
「はい?」
「それではじめ君、写真やってるよね?」
「撮れ」ということです。
でも、平日は仕事なので初めは断りました。しかしまたとない経験。後ろ髪引かれる。。
あきらめきれずに、仕事にしてしまおう、というわけで昨日はその方の結婚式に参列したしだいです。
「仕事にする」というのはとある家電メーカのWebサイトを昨年夏に制作し、その更新に写真が必要になったためです。で、シーンとして結婚式があったら良いということを理由に撮影決行。
いやはや、疲れました。ウェディング・フォトなんて全然興味なかったし、そもそも結婚式は2次会しか出たことない!
限られた時間の中でWebを検索しまくり、どんなショットをどのタイミングとアングルで撮ってるかすげー予習した。進行表ももらって、式前に下見して、撮影ポジションも決めて、いざ本番に臨んだのだけど…、ムズカシイ。
やっぱプロってすごいよ。
ここでいうプロというのはアラーキーやHIROMIXのような「作家さん」というより職業写真家の方々のことです。
別の言い方をすると、限定されたシチュエーションで期待された写真を撮ることを要求されている写真家さん。
だから、期待されている以上、彼らには「この『絵』を持ち帰る」という確固たるイメージと実行力があるわけです。
ヘタをすると紋切り型のつまーんなーい写真になってしまうわけですが、よく言えばクオリティが安定してるということでもあります。
撮るたびに撮れたり撮れなかったりでも良いじゃんというスタイルできた自分は、ぜんぜん安定してません。だから彼らのスキルはすごいものだ、と認識を新たにしたしだいであります。
そういえば、先のWebサイト立ち上げ時には、撮影前に上司に何枚もの絵コンテを書かされました。つまりイメージを作っておけと。
あとロケハン(事前のロケ地下見)もして、天候にハラハラしながら当日を迎え、自分とここのサーバ管理者のJさんと80~100カット用意したけれど、ホント大変!トータルで1000枚は撮ったよ!ムダ打ちしすぎ!
つーかさ、撮るのって「もの集め」みたいなものでさ、見つかったら御の字、なければ縁がなかったで良いじゃん。
では済まない世界が「プロ」なんですね。
お幸せに!