名古屋市美術館で開催されている写真家・東松照明 全仕事に関連して、4/23に鼎談(ていだん)が行われました。(名古屋市中区役所ホール)
ただ、東松氏は体調不良により沖縄の自宅より電話での参加となりました。代わりに、市美術館の竹葉丈氏が司会進行を務めました。
ギャラリーは、東松氏の出身校である愛知大学の教職員や学生が多かったように思います。
最前列にはホンマタカシ氏の姿もありました。
内容ですが、11:00開始でほぼ1時間半は行われましたが、鼎談としては成立していませんでした。
東松氏が遠方であることに加え、中平氏がほぼ沈黙状態だったからです。
倉石氏が再三に渡ってコメントを求め、マイクを差し出しましたが口をつぐみ続けており、中平氏だから仕方がないかという空気もないことはなかったですが、大丈夫だろうか?と不安になるほどでした。
聞き取れた言葉は、初めの方でどう思われますか?とマイクを出されたとき、小さな声で「...ぇ...特に...」というたった一言だけです。
今回、東松氏が中平氏を指名されたそうでが、両者の間での言葉の投げかけは結局ありませんでした。
竹葉氏と東松氏のやりとりと、倉石氏のコメントに終始してお開きとなったわけです。
そういうわけで、流れに沿ってここに記すような内容ではありませんでした。
おのおのが語った言葉から、メモ程度に断片的に箇条書きにします。
- 写真=「選択の連鎖」である
(撮り手:機材選び、アングル選び、発表の仕方→鑑賞者:見方・受け取り方) - 写真=(過去の)冷凍保存→見るとき/見せるときに過去を解凍して復活させるようなもの
- 長崎の人々とは、取材者と被写体の関係ではなくなっていった
例えば、ケロイドのないきれいな顔を撮ってくれるのは東松さんだけだと言われたことが印象深かった など - 「まばたきのリズム」=身体感覚に近いまばたきのように撮ること
- 「ホモグラフィー」=人間カメラ
- 写真の未来は明るい
デジタル化によるライフログとホモグラフィーはリンクする
以下は壇上の様子。
当初、写真撮影は禁止と主催者側からアナウンスがありましたが、鼎談参加者より支障ない範囲でOKとあり撮影しました。
が、、、
冷蔵庫から引っ張り出したフィルムに古すぎるものが混じっていたらしく、ほとんど露光できていませんでした。。。残念。