Rolleicord Vb のファインダースクリーン交換

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2眼レフ・Rolleicord Vb(ローライコードVb)のファインダースクリーンを交換してみました。
このVbはおそらく他の2眼レフより軽いようで、取り回し面でストレスがないのが気に入っています。

現状のスクリーンは、方眼マットは入っているのですが、ピントの合致がつかみにくいと感じていました。特に暗い環境での撮影ではさらにつかみにくいです。

そこで、何気なくスクリーンの交換で検索をかけたところ、海外からスプリットの入ったものを購入したという記事を見つけ、これは良いということで早速購入してみました。スプリットとは、円の上下に分割された像のずれを合わせることでピントを合致させるものです。

rick's page - http://rick_oleson.tripod.com/index-216.html

I now have screens available to fit the later model Rolleiflex and Rolleicord models with removable screens. Price is $60 (US Dollars) Each, including shipping worldwide.

PayPal(クレジットカード)の支払いで、60ドル。送料込です。1ドル90円なら5,400円くらいです。
ちなみに他の方々の記事を拝見すると30ドルとなっていました。
Webサイトの下記説明を読むとコスト面の事情で60ドルにしたようですが、国内の中古店の値段や探す手間を比べると許容範囲ではないでしょうか。

Unfortunately, the price for these screens is higher: $60 USD including shipping, instead of $30. Very sorry about that, but they cost me more and I can't sell them at a loss.

また、今回購入したのは後期型のモデル用です。
初期型のAutomat, C, D, E, Rolleicord Vaなどは、別のページになります。
こちらは30ドル。

さて、オーダーに入ります。
少し迷ったのですが 、均一な方眼にスプリットが入った Pattern 6601 を選びました。
画面の一番下のプルダウンで、「For camera model:」で「Rolleicord Vb」を選び、「Grid Choice (optional)」に「6601」と入力して「Buy Now」ボタンをクリックします。

PayPalの画面に進み、決済を行えば注文完了です。
ちなみにPayPalは初めて利用したので、1回限りのゲストアカウントで利用しました。

この2~3日後でしょうか、注文先のMr. Rick Oleson から「in mail」と発送のお知らせがメールできました。
さらに1週間程度でメール便で商品が届き、結果としてなかなかスムーズな流れでした。

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それでは開封してみます。
中には、スクリーンの他にマニュアルが2部入っています。
スクリーンは、ちょっと手作りの印象がありますが、雑な感じは受けません。

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左が汎用のマニュアルで、右がVbなどを対象にしたマニュアルです。

Vbより前のモデルに詳しくないのですが、スクリーンの取替えは少しコツがあるようですね。
逆にこのVbは構造が工夫されており、ワンタッチとは行きませんが道具なしで取替えができます。

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さて、実際の取替えですが、説明ではこうです。

Install your new screen with the Fresnel ring pattern on top, and the matte / rangefinder / gridline side on the bottom. In this position, the focusing surface of your new screen is in the correct position and no focus adjustment will be necessary.
<意訳>
フレネルリングがある面を上に、マットな光沢のない面(方眼が入った面)を下にして取り付けてください。この取り付け方では、スクリーンのピントを合わせる面は正しい位置になり、取り付けによるピントの調整は必要ありません。

マニュアル通りにやってみたのですが、どちらが表で裏なのかにちょっと不安を感じました。
念のため、最短のピント距離(90cm)に物を置いて旧スクリーン(純正品)でピントを合わせ、その後新しいスクリーンでも同様に合うかを確認して取替え完了としました。

さっそくのぞいてみると、スプリットが入ったことでだいぶピント合わせがしやすくなりました。ただ、スプリットに対してルーペを通して垂直にのぞかないと、うまく上下の結像を確認しにくいかなとは感じました。また、方眼の線が旧スクリーン(純正品)よりも黒く濃いです。

明るさについては、旧スクリーン(純正品)と大きな差はなかったです。もともと暗さを感じていたわけではなかったのと、逆に新スクリーンで暗くなるようなことはありませんでした。

ちなみに試しに裏表逆にして取り替えた場合は、最短距離がずれました。

マニュアルにはスクリーンの特性と扱い方について補足がありましたのでメモしておきます。
このスクリーンは純正品よりも傷や汚れに弱いそうです。
そのため、埃が入らないように気を付けて、汚れた場合は拭き掃除はせずにブロアなどで拭き飛ばすことを推奨しています。
たしかに、特にマット面(下になる面)は傷に弱そうですが、ラフな扱いをしなければ大丈夫なように思えます。

いずれにしろ、旧スクリーンではじっくり見ないとピントの合致が確認できずその点が課題でしたが、今回のスクリーンで解決しそうです。

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