先日、ライカM3で久しぶりに写真を撮ろうと思いました。
持ち出す前にテストでシャッターを切ったところ、音がおかしい。
小さいというか何かが足りない。
裏ぶたを開けてみると、、、、シャッター幕がない!
恐る恐るシャッターを切ると、前幕だけ走って、後ろ幕が来てない感じ。
その日のうちに、とりあえず松屋カメラさんに相談に行きました。
正直この時点で有名な修理専門店に頼もうか迷っていましたが、松屋カメラさんの年配の方の丁寧な対応に信頼感が持てたため、そのまま修理の手配をお願いしました。
実際に修理をするのは別にある修理屋さんですが、修理上がりの別の方のM5を見せていただいたところ、これも丁寧に修理・点検されている様子だったこともあり決めました。
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今回もつくづく感じたのですが、松屋カメラさんは本当に品があります。
「気品」というものはこういうものか、というのが分かります。
他のカメラ屋さんでは、カメラが「物」や「商品」として並べられていることもあり、なんだか埃っぽいというか寂しい印象さえ受けます。
でもなぜか松屋カメラさんのカメラは、みなキラキラして見えます。
たいてい年配の方に接客していただくことが多いのですが、言葉が丁寧で、知識面でも信頼できます。伝票の文字も美しかったです。
それら全部が一体になって「文化」になっているというか、稀有なお店だと行くたびに感じます。
これからも店員さんもいつまでもお元気で、ずっとあって欲しいお店です。
それで、以下が修理上がりのライカM3です。
シャッター幕を送るための爪というか部品が壊れていたのが原因だったそうです。
各部点検清掃もお願いして、ファインダーもきれい、巻き上げもスムーズ、革も張替えで生まれ変わったような感じです。2003年か2004年に入手してからメンテナンスを行っていなかったので、全体の点検・調整もお願いしました。
覚悟していた費用は思ったより高くなく、助かりました。
2万円半ば。もちろん状態と見積もりによります。
ついでに買ったのが、ストロボ接点にかませるアダプター。
以前、M3でストロボを使おうにも接点が古いタイプでどうしようもなく、調べても解決策が見つかりませんでした。
ところが店頭にあったバルナック型のライカIIIa改について、何が「改」なのか聞いたところシンクロ接点が改造されていました。そこからM3では?という話になりアダプターを見せてもらい、一緒に購入しました。1,200円。
付けるとこんな感じです。
さらに、テストで使っていたNationalのストロボも「ください」ということでセットで買いました。
オートにすると測距してストロボ光を調整してくれます。同じNationalブランドのもう少し世代が古そうなストロボを持っていますが、便利そうだったので迷わず購入しました。1,200円。