写真のチカラ

http://www.syabi.com/public/power_public.html
 
「ティルマンス」展「森山・新宿・荒木」展とか、最近オペラシティに企画を良いとこ取りされてる写美ですが、この企画↑はおもしろかった。しかも低コスト。それですごく身近。
小学生から高校生の応募写真をタイトルとコメントつきで展示する企画なのだけど(どこかに似たサイトがある!)、なんかお金かけた展示よりずっと満たされるものがあった。
子どもの撮ったニワトリの写真なんかブレブレのボケボケだけど、すごい迫力だし。(森山大道氏、顔負け。)
展示室前のロビーにざっと張り出しただけというのはもったいないけど、それが逆に良かったのかも。

たぶん、絵だったならこんな風に見応えないのだと思う。「かわいいね」とかが先に立っちゃう気がする。
それが写真になると、6歳児も思春期まっただなかの17歳も同じに並べられる。
年齢とか載せてもおもしろいし、載せなくてもおもしろい。少し情報を加えてあげるとそれはそれで膨らむし、それ単体でも楽しめる。
一番印象的だったのは、同時開催の「新花論」展が色あせてしまったこと。
新進気鋭の若手作家たちの展示なのだけど、写真に対して手を尽くし、いろいろ工夫し加工し、思想を盛り込んでも、なぜか小学生の1枚のほうが写真としてずっと「おもしろい」。

写真のチカラって、おそろしい。
...身にしみて。

(※期間モノなのでリンク切れ御免)

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