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はじき返される視線

by モハ, Jul 20, 2004 4:43 PM

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「日々云々」で森美術館開催の『MOMA展』のことを悪く言ったけれど、それでもいくつかの作品は心に迫るものがあった。
やっぱり絵画はいいですよ。
写真は究極のところでは冷淡だと思し、こちらがどんなに近づいていってもそこに受容はない(と感じることが多い)。
「これ以上は入れません」という絶対ラインのようなものが引かれていて、その縮まらない距離のようなものが逆に魅力であるとも言える。 「あなたはあなた、わたしはわたし」みたいな。そこに近づきたくても画面からはじき返されてしまう。

対して絵画は無条件で信頼できるものがあるし、望んだだけ作品の内側に入りこんでいけるおおらかさのようなものを備えている。
どちらも平面表現ではあるけれど、性格が全然違うと常々思うのだけど、どうでしょう?
機会があればぜひ比べてみることをお勧めします。

*写真は旅行のときに撮ったダヴィッドの大作「サビニの女の掠奪(部分)」(作品あらすじ)(パリ・ルーブル美術館蔵)。ゴースト入ってます。

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