うーん、4回目!(今日までだった!)

戦時を経た、自分たちにより身近な時代の写真について「混沌」とタイトルで形容しています。
混沌。
企画展の内容も、やや混沌ぎみ...。

企画展サイトの解説にあるように、「鏡」派-「窓」派という自己内向-社会外向の大別から始まり、「現代の写真文化を取り巻くさまざまな社会環境は、なかば必然的に写真家たちの生き方やわれわれの写真の見方を変えていきました。こうした写真の形態の<多様性>は、同時に<混沌>に満ちた写真の現状をも生み出したのです。」と結ぶわけです。
それって、それって、もう十分聞かされてきたことなわけです。写真に限らず、あらゆる場面で。
<多様性>と<混沌>の表裏の関係は、展示の「結論」ではなくて「前提」でなくてはいけないわけですが、いまいち答えが曖昧。それは難しいテーマなのだから、というのは十分承知の上です。

所蔵コレクション展でもあるわけだから限界はあれども、並べてきた写真もね。
アラーキーも森山大道も、やっぱり登場する。いろんな場所で、何度も何度も見た写真です。
なんでデジタル写真に触れないのか?携帯で撮られ送られする、もう写真と認識されすらしない「写真」は?それで副題に「~そして未来へ」はないっすよ!

と、正直かなり辛口です。
所蔵作品だけで勝負しようという姿勢はいいのですが、あまり勝てていない。一番納得いかないのは、展示に並行して売っているカタログ本のタイトルが『写真の歴史入門』!

美術館は、官営である限り施設としてアミューズメントパーク化させないという方針を掲げるのはOKです。教育機関としても機能させようという発想は良いと思う。
でもさ、教科書になる必要はないわけで。

くどいようですが、本当にくどいようですが、「写真はものの見方をどのように変えてきたか」でしょ??歴史はおうちに帰ってもお勉強できます!

コメントを投稿


※画像の中に見える文字を入力してください。

※<strong> <a href="http://"> などのHTMLタグが使えます。