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森村泰昌ーなにものかへのレクイエム

  • 会期:2010年6月26日(土) ~ 9月5日(日)
  • 場所:豊田市美術館

東京都写真美術館からの巡回で、豊田市美術館で開催されていました。
日曜美術館でインタビューやメイキングが取り上げられていたため、だいたいの内容は知っていました。
その時感じたのは、だいたい分かったから観に行くほどではないかなというものです。
変装したセルフポートレートであって、それ以上のものは期待できなさそう、というのが率直な感想でした。

ただ、写美に行けそうで観に行けなかったのと、友人がなかなかおもしろかったという感想もあり、この機会に豊田に足を運びました。
あと、豊田市美術館は10年近く前に行ったことがあるのですが、なぜか印象が良かったというのも後押ししました。

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第一の印象は、やはり実物を観ないとなんとも言えないと改めて思いました。
展示は、風刺とユーモアに富んでいながら、もの悲しさが通底している内容でした。

写真は本や雑誌で楽しめる媒体ですが、この人の作品は実物の方が良いようです。作品の性格によるものもあるのでしょうが、映像も彼の伝達の重要な部分というのもあるかもしれません。
この点はやなぎみわにも感じました。

どちらも撮りっぱなしの写真ではなく、念入に構成されレタッチされているからでしょうか。
写真そのものを鑑賞するというより、映像を使った表現として楽しむように頭を切替えることで「良かった」と感じられました。

9月には対談が予定されているようです。
《記念対談》
上野千鶴子(社会学者)× 森村泰昌
日時:9月4日[土] 14:00-16:00 講堂にて
*当日正午より1階受付にて本展チケット半券を持参者に整理券を配布(定員172席)

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あと余談ですが、美術館そのものがなかなか良かったです。
疲れないというか、のんびりできる雰囲気があります。
せっかくなので、雨で濡れた庭を眺めながら茶室で一服してきました。値段も高すぎず、気軽に入れます。
今度は敷地内をゆっくり散歩したいですね。

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